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『チェ』(''Che'')は、革命家チェ・ゲバラの半生を描いた、2008年のアメリカ・フランス・スペインの合作伝記映画。 全編の上映時間が4時間30分に及ぶため、フルヘンシオ・バティスタによる独裁政権をフィデル・カストロと共に倒すキューバ革命までを描いた『チェ 28歳の革命』(')と、ボリビアでの敗北と処刑までを描いた『チェ 39歳 別れの手紙』(')の二部作に分けられている。)と、ボリビアでの敗北と処刑までを描いた『チェ 39歳 別れの手紙』(')の二部作に分けられている。)の二部作に分けられている。 == 概要 == 監督をスティーブン・ソダーバーグが、主役のチェ・ゲバラ役をベニチオ・デル・トロが務めた。ベニチオ・デル・トロは本作の共同プロデューサーでもある。 2008年5月21日、カンヌ国際映画祭で初上映され、作品がパルム・ドールにノミネート、主演のデル・トロが男優賞を受賞した。 ベニチオ・デル・トロは、2009年度スペイン版アカデミー賞(『ゴヤ賞』)の最優秀主演男優賞を受賞した。 なおデル・トロは、アメリカ領プエルトリコで育ったこともあって、幼い頃からチェ・ゲバラは「悪者」だという認識を抱いていたが、『007/消されたライセンス(1989年)』のロケでメキシコに行った時に偶然ゲバラの書簡集を読み、深い感銘を受けた。以降は認識を改め、ゲバラの人生に強く興味を持ったという〔『SPA!』2009年1月7日号掲載インタビュー『ゲバラを撮ることで、僕らも成長した。ソダーバーグ&デルトロ インタビュー』より〕。 撮影前には、ゲバラの著書を読んだり、ゲバラの2番目の妻アレイダ・マルチやアルゼンチン在住の弟や妹などと会い、革命活動以外のゲバラの素顔を知った〔'Che' Lives ''Backstage'', November 19 2008〕。更に自らキューバへ赴き、関係者への証言を得るなど、7年を費やして、徹底的にゲバラを研究し尽くした。キューバを訪れた際には、フィデル・カストロと5分間だけ面会できたと言う〔。ゲバラに関するリサーチは、ゲバラの日記、ボリビア滞在時に書いたメモ、果てはニューヨークへ行く際にアメリカ国務省が作成していた公文書(機密指定が解かれたもの)にまで及んだ。 撮影は2007年5月から開始され、デル・トロは撮影に際し、25kgの減量をして、ゲバラになり切った。 デル・トロは共同プロデューサーのローラ・ビックフォードと共に、キューバ革命とボリビアでゲバラと共闘し、生き残っているポンボ(ハリー・ヴィジェガス)、ウルバノ (レオナルド・タマヨ・ヌニャス)、ベニグノ (ダリエル・アラルコン・ラミレス)ら3名と会った〔。彼ら3人に個々に話を聞き、ポンボとベニグノはキューバとボリビアでの体験を語ってくれた。ウルバノはスペインでの撮影アドバイザーを務め、どのように銃を構えていたか、など俳優たちの細かい相談に乗った〔。 本作のコンサルタントを務めているのは、最も代表的なチェ・ゲバラの伝記で、 世界の多くの国で翻訳・出版されている『Che:A Revolutionary Life』の著者であるジョン・リー・アンダーソンである。 彼の製作スタッフインタビュー『チェの伝記著者が語る、ボリビア戦争の真実』は、『チェ2部作 コレクターズエディション』の映像特典中に収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チェ (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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